時の流れは、留まることを知らない。 それは時に残酷で、全てを無へと還元してしまうのかもしれない。 けれど、そこにあったのは、確かな温もり。 朝の通学路の喧騒も、 昼の屋上から見上げた青空も、 夕日の帰り道も、 寝る前の星空も。 桜舞う入学式も、あの子と待ち合わせた花火大会も、 駆け抜けた文化祭も、寒いねと笑いながら自転車で二人乗りした枯れ葉の道も。