あの日、あの場所で-君に恋した夏の日-


まず、文化祭の出来事よりも前に、美唄のことを

気にするようになったきっかけ

――入学式のことについて考えよう。

…あの日は、雨だった。

脳裏に浮かぶ、まるで空が哭いているような朝だった。