何かとんでもないものを引き受けることになった気がする…。

「人を集めるのは店を決めて、やる日を決めてからでいいか」

とりあえず、今は結婚祝いをやると言う報告だけはしておこう。

そうだ、田ノ下さんにもメールをして結婚祝いをやることになったって言う報告をしないと。

「一緒ならできるか…」

先ほど一ノ瀬が言った言葉を、わたしは呟いた。

同じような過去を抱えているわたしたちならできるかも知れないって…まあ、その基準がよくわからないんだけどな。

一ノ瀬が現実を見た方がいいと言っていたのは、あれは自分自身にも言っていたのかも知れない。

「前を見て、現実を見ろ…か」

わたしはそう呟くと、更衣室へと足を向かわせた。

乙女ゲームにハマっているのも、もう潮時なのかな…。