恋なんていたしません!

そう思いながら話の続きを待っていたら、
「“ああ、あいつのこと?

あいつはさ、アクセサリーみたいなものだから

だってイケメンを連れて歩くことって言うのは女のステータスじゃん

誰にでも自慢できるし、紹介だってできるじゃん

あいつは彼氏じゃなくてアクセサリーだから

飽きたら今すぐにでも捨ててやるつもりだよ”」

一ノ瀬が言った。

「…えっ?」

話の続きはどこへ行ったの?

と言うか、何が始まったの?

いきなりそんなことを言われたわたしは訳がわからなかった。

「彼女のケータイから僕のケータイにそんなメールが届いたんです。

内容が内容だっただけに、今でも空で言えます」

一ノ瀬は覚えている自分が情けないと言うように息を吐いた。