イケメンだからプレゼントをもらうことくらいなれてるんでしょ?

なのに、どこか困った様子の彼にわたしはイラッときていた。

ああ、あれか。

わたしみたいなヤツからのプレゼントは受け取らないって言う主義なのか、そうなのか。

ごめんなさいね、わたしみたいなヤツが余計なことをしてしまって。

心の中でブツクサと暴言を吐いていたら、
「では、お言葉に甘えて…。

ありがとうございます」

一ノ瀬はニコッと笑うと、わたしの手から紙袋を受け取った。

わたしの手から紙袋が離れたことを確認すると、
「では、わたしはこれで失礼します」

軽く会釈をしてその場から立ち去ろうとした。

「あっ、待ってください」

自分の部屋に戻ろうとしたら、一ノ瀬に呼び止められた。