恋なんていたしません!

りんごにチーズって、何か相性が悪そうだな。

って言うか、早く帰れよ。

料理したんだったら今すぐ出てけ。

心の中の呟きが聞こえていないのか、
「本当に男の気配がないって言う感じですね」

一ノ瀬が言った。

「はい?」

わたしは聞き返した。

男の気配がないって…そうですけど、何か問題がありますか?

と言うか、あんたに迷惑をかけているって言うんですか?

「この間も思ったんですけど、現実を見た方がいいと思うんですよ。

野々村さん、結構いい年齢ですよね?

ゲームにハマってやっていると言うのは別に構わないんですけど、あまり依存しない方がいいと思いますよ」

部屋を見回すと、一ノ瀬が言った。