「ど、どうも…」
相手を確かめるって、さっき決めたばかりなのに…。
今度こそと意気込んでドアを開けてしまった自分が情けなくて仕方がない。
つーか、何の用できたんだよ。
用がないならとっとと帰れや、ボケ。
心の中で暴言を吐いているわたしに気づいていないと言うように、
「不良品のりんごがたくさん出たので、もしよろしかったら…」
一ノ瀬は手に持っていたビニール袋の中身を見せてきた。
袋の中には形がいびつになっていたり、虫に食われたのか小さな穴が空いているりんごがたくさん入っていた。
「いいんですか?」
そう聞いたわたしに、
「処分するのももったいないので、どうぞもらってください」
一ノ瀬が袋を差し出してきた。
相手を確かめるって、さっき決めたばかりなのに…。
今度こそと意気込んでドアを開けてしまった自分が情けなくて仕方がない。
つーか、何の用できたんだよ。
用がないならとっとと帰れや、ボケ。
心の中で暴言を吐いているわたしに気づいていないと言うように、
「不良品のりんごがたくさん出たので、もしよろしかったら…」
一ノ瀬は手に持っていたビニール袋の中身を見せてきた。
袋の中には形がいびつになっていたり、虫に食われたのか小さな穴が空いているりんごがたくさん入っていた。
「いいんですか?」
そう聞いたわたしに、
「処分するのももったいないので、どうぞもらってください」
一ノ瀬が袋を差し出してきた。



