入られないようにカギとチェーンをかけると、
「あーっ!」

わたしは声をあげると、その場に座り込んだ。

「マサヤくん、よく頑張ったよ…!

わたしはよく頑張ったよ…!」

抱き枕のマサヤくんに声をかけると、ギューッと強く抱きしめた。

恥なんて、28にもなればどうでもいい。

悔いなんて、そんなものはとっくの昔に底なし沼に捨ててやったわ。

乙女心なんてものは、マサヤくんの前で見せればいいのよ。

3次元の男になんか見せる価値なんてないのよ。

「さて、戦利品を並べるとしますか…」

晩ご飯はもうすでに済ませてきたので、後は戦利品を並べてお風呂に入って寝るだけだ。

ヨイショと呟きながら腰をあげると、スニーカーを脱いだ。