一ノ瀬から目をそらすと、スマートフォンに視線を落とした。

あー、どれも魅力的だ…。

C賞のラバーストラップも欲しいなあ。

最低でも10回…いや、20回はやりたいかな。

今月の出費?

…知らんがな、借金をしてでもいいからやることを選ぶわ。

「あっ、時間だ」

昼休みは45分と決まっている。

わたしはサンドイッチを口に押し込むと、椅子から腰をあげた。

楽しそうに笑っている一ノ瀬たちから逃げるように、わたしは食堂を後にした。

さて、午後も仕事を頑張るか。