恋なんていたしません!

ハマってしまった…。

すぐに飽きるだろうと思っていたのに、ハマってしまった…。

「社長、かっこよ過ぎ…」

自分勝手で俺様な性格で主人公――つまり、わたしのことである――と何度もぶつかりあいながらも次第に好きになって行く。

しかし社長の彼には両親が決めた婚約者がいて主人公は身分の違いから身を引こうとするけれど、
「俺から離れるなんて絶対に許さない」

「地位も名誉もいらない。

お前が望むなら会社も家も、何もかも全部捨ててやる」

「お前のいない人生なんてもう考えられないんだよ」

彼は引き止めて、甘い愛の言葉をささやくのだ。

わたしを本命の彼女ができるまでの繋ぎとして見ていたあの男とは違う。

彼は真剣に主人公のことを考えて、主人公を大切にして、主人公を愛している。

見事にゲームの中のイケメンに、乙女ゲームに、わたしはハマってしまったのだった。