恋なんていたしません!

1週間ぶりに登校すると、彼の隣には違う女がいた。

髪の毛を明るい色に染めていて化粧をしているギャル系のハデな女だった。

あまりにもわたしとは違い過ぎるタイプに対して絶句することしかできなかった。

同時に、わたしが1週間も寝込んでいた間にさっさと本命の彼女を作ったことに絶望した。

少しだけ期待をしていた。

本命の彼女ができるまでの繋ぎじゃないことを信じたかった。

だけども彼は本当に繋ぎとしてわたしとつきあって、さっさと本命の彼女を作った。

「――そう言えば、わたしが彼の隣にいることはなかったな…」

胸に穴が開いたとは、まさにこう言うことを言うんだと思った。

楽しそうに笑いながら話している彼らからわたしは目をそらした。