「へー。」

……
へーって!!


「なんですか!それ!」

そう言って横で
ビールを飲む成嶋を見れば、

「いや。そうなんだと思ってな。」


今度は、
いつもの嫌味ったらしい笑顔。

そりゃ、
私なんかが、

そんな事言える立場じゃないかもだけどさ!

その顔を見てれば、
イラッとしてきて、

思ったままを口にする。




「失礼ですよ!!」

「は?」


「か、彼女が、その……
結婚したいとか言ったら、

少しくらい、えっと、なんだ?とにかく!!
少しくらい」


「喜べってか?」



私の言葉を言い終わる前に口を挟まれる。