「俺ちょっと行ってきます」 「おう、里依を任せたぞ?」 俺は里依の閉ざされた心を開けてやりたい 写真に写ってたときみたいな笑顔を……。 誰が見ても笑顔になれる里依の笑顔。 バイクを走らせて10分。 「……開いてる」 ビルの扉が開いていた。 いつもは先代達が鍵を閉めてる。 やっぱり里依は来てるらしい。