黒狼と3年前の真実




何分か経ち、



「自分を信じろ。里依は今現在を生きているんだから。透麻の死を無駄にするな」

「うん、」

「透麻がな、俺に最後に言ったんだよ。

人生は目的があるから生きる。……決して1人では生きていけない。俺はまた自分の目的を探しに行くよ。」



要君に向けた最後の言葉。
透麻は何の目的を探しに行ったの?



「要君、透麻の願いなの。
……一生、そのことは誰にも言わないで」

「約束できるかわかんねーけど。
涼麻には伝えない。」