何分か経ち、 「自分を信じろ。里依は今現在を生きているんだから。透麻の死を無駄にするな」 「うん、」 「透麻がな、俺に最後に言ったんだよ。 人生は目的があるから生きる。……決して1人では生きていけない。俺はまた自分の目的を探しに行くよ。」 要君に向けた最後の言葉。 透麻は何の目的を探しに行ったの? 「要君、透麻の願いなの。 ……一生、そのことは誰にも言わないで」 「約束できるかわかんねーけど。 涼麻には伝えない。」