「なんとなくじゃねーだろっ!
この香水は代々の総長しか知らねーんだよ!」

「……いずれわかるよ。」



あたしが初代総長の娘なんて思いもしないだろう。



「チッ、」



舌打ちしていたのは丸聞こえ。



どこ行くんだろ。
ん?もしかして……この方向って。



今日は嫌な予感しかしない。



「まさか、」