「という訳で、転校生だ。 里依、自己紹介してくんねー?」 学校って何年ぶり…… 友達、なんてもう作らない。 大切な人を失いたくない。 「ん、梶谷 里依。 必要最低限、あたしに関わらないで。」 「そうだ、俺からも忠告しとく。……里依に手を出すな、怖い目を見たくなかったらな。」 それはどうも、かなちゃん。 「かなちゃん、あたしサボるから……」 ーガラガラッー そう言って、教室のドアが開いた。