かなちゃんと2階のベランダに出た。 「なに?かなちゃん。」 「2つ聞きたいことがある。」 「透麻のこと?」 「あぁ、……一生話さない気か?」 話したい。 でも、このことは知っちゃだめ。 透麻が身代わりになった意味がない。 「……うん。でもかなちゃんだったら知ってしまうかもしれない。」 「俺なら……か? あと1つ、王狼がでた。里依の仕業か?」