「まあ、私なら原稿を持ってこさせるくらいわけないんだけどね。」
「そりゃ編集長には勝てませんよ。」
「そうじゃなくて、りんちゃんの原稿を落とさせない方法があるって言ってんの。」
ほお、それは私も気になる……。
「それって、お知り合いの怖い人たちを送り込むってことですか?」
「それも有効ね。」
ちょ、編集長!?
「でも、そうじゃなくて、もっと簡単なの。ちょうど今は新連載をどうしようかって考えてる段階でしょ? りんちゃんは速筆型だけど、さすがに21日の連載会議までに一章分を書くことはできないでしょう。さて、問題です。まことちゃんがもし、私の立場ならどう判断する?」



