誠司「まあいい。そこらへんはどうでもいいからな。俺が一番気になってんのは、『エゴイスト』問題なんだよ。」
りん「あ、これは読者も気になってると思いますよ? どういう話なんですか?」
推名「どういう話って、書いた本人に訊かれるのも変な話ですが……。」
りん「……確かに。」
推名「まあ、一応設定としてはあったんです。簡単に言うと、『核兵器を作る仕事をしている主人公が、自分の仕事で人を殺してしまうことに葛藤する話』ですかね。」
誠司「そっちを書けばよかったのに。」
推名「一瞬、そう思ったんですけど、核兵器についての知識なんてありませんから。それは無理でした。」
りん「確かに。私も書ける自信ないです。」
推名「本当は『エゴイスト』の誕生秘話もどこかで出したかったんですけど、結局書けませんでした。まあ、サスペンスか、ラブストーリーかで悩む主人公。自分の書きたいものはラブストーリーだけど、求められていないものを書く=エゴイストって、感じで解釈して頂ければなと思っています。」
誠司「都合良すぎだろ!」
りん「本当ですね。まさに、『うっせえよ!』ですよ。」
推名「おっ、出た! さすがは本家。違いますねえ。」
りん「……うっせえよ!」



