家を出る前に誠司さんは言った。 「りんがおばあちゃんになっても、私って愛されてるなって思うくらい、俺は愛し続けるよ。」 そう約束してくれた。 きっとそんな約束、長い夫婦生活のどこかで忘れてしまうんだろうなと思う。 結局、キャバクラなんかに行ったりなんかして、喧嘩になるんだろうなと思う。 でも、それでいい。 そうやって、言いたいこと言いあって、喧嘩しあって、仲直りして。 愛の形。 ハートの上の部分が少し欠けているように見えるのは、きっとそういうことを表しているからなんだろうなと思う。