「ほら、誠司さん。しっかり!」 私は誠司さんを担いで、家へ入れようと試みた。 重い。ゴツゴツとした身体だ。 この持て余した身体で私を守ってくれる日は来るのだろうか。 誠司さんを廊下まで引きずった時、スーツの内ポケットから何かが落ちた。 誠司さんをソファーに寝かせ、拾い上げてみると……ふふっ。 給料3か月分とは言うけれど、あの人はそんな前からそういうことを考えられるような人じゃない。 はめてみた。 不思議とぴったりだった。