倉庫の中は、宝石の山。彦摩呂もびっくり仰天することだろう。
貝をナイフを刺して、光る玉を取り出している。これが真珠らしい。宝石店のショーケースに並んでいる真珠しか見たことがなかっただけに、驚いた。
「おじさん! ご無沙汰してます!」
誠司さんは、声を張り上げた。振り返ったおじさんの耳には補聴器が付いていた。
「おお、誠司くんか! よお来たな!」
ナイフを左右に振り、おじさんは笑顔を見せた。
「すみません。急にこんなこと頼んじゃって。」
「ええんよ。誠司くんの頼みやったら何でも。」
倉庫の奥からさっきのパーマのおばさんが出てきて、「まあ、とりあえず上がりんさい。」と私たちを居間へと通してくれた。



