それからお土産物屋に行き、銘菓を買った。
坊ちゃん団子、そして一六タルト。
東京バナナもまだ封を切ってないのに、こんなに買って大丈夫なのだろうか。その心配は、坊ちゃん団子と一六タルトを食べたら、吹き飛んだ。
「これ、『坊ちゃん』にも出てきたあの団子ですか!? 外の餡と中のお餅がマッチして、美味ですね! あー! 一六タルト! 甘すぎない和風ロールケーキとはこのこと! いやあ、これだったらいくらでも食べられますよ!」
私の食べっぷりがあまりにもおかしかったのか、誠司さんは笑いながら、
「お前ってホントキリンみたいに食べるな。」
と失言。しかし、そんなダメ男の失言など気にならないほど美味しかった。美味じゃった。是非、みんなに勧めたい!
「藤原に買って行こうかな。」
何気なく言ったその言葉。誠司さんはそれを聞いて顔を曇らせた。



