翌朝、憔悴しきった姿で土下座をする誠司さんの頭を3度、踏みつけ、渋々、許してやることにした。 サイフォンでコーヒーを淹れ、出してやると誠司さんは一礼し、両手でカップを持って、上品に啜った。 私は完全に誠司さんを手なずけていた。 男なんてこんなもんだ。すぐにボロを出す。そして、そこを必要以上にしつこくこねくり回す。 私ってSっ気があるのかもしれない。 「あの、大木先生?」 「何? 柏原。」 なんてやりとりができるのも時間の問題かもしれない。