「アハハ! そりゃ朝から災難だったな〜。あれ? 昨日からか?」

「今それ関係ないでしょ……」

昨日からの出来事を、俺の友達の天堂 良輔(てんどう りょうすけ)と、その彼女、如月 雨音(きさらぎ あまね)に話した。

すると、予想通りというかなんというか……良輔は大笑いし、雨音はそれに呆れている。

「まあでも、良いんじゃねーのか? 特進クラスの美嶺 一糸くんって言ったら、女子からモテモテのリア充野郎だぜ? そんな奴がゲイだなんて知ったら、皆ドン引きだろうよ〜」

「もう! また良ちゃんはそういう事言う! 駄目だよ!人それぞれなんだから!」

母親のように良輔を叱る雨音達の会話を流して聞きながらも、俺の頭の中は別の事が占めていた。