【BL】好きな人

「奏の可愛さが世間にバレてしまいそうだから……」

「ブフッ!?」

また吹いてしまった。

「……はぁ!?」

何言ってんだこいつは!

「奏の可愛さに通行人は目を奪われ、芸能界からもスカウトがきてしまうかもしれない!」

「ねーよバカ!」

有り得るかそんなこと! もしその可能性があるなら今までにされてたわ!

「いや、ある! 最近の奏はさらに可愛くなったと思うんだ! 前の無防備な感じも好きだったが、今の俺といる時のふとした時に見せる警戒したというか、ちょっとドキドキしてるんだろうなと感じられる態度も魅力的で……」

「わー! 何言ってんだおまえは!」

そんなことを大声で喋るな恥ずかしい!

……というか、ちょっと意識してるのバレてたんだな……。

美嶺といると楽しいが、たまに手が触れたり顔が近くにあったりするとドキドキする。

俺は乙女か! ……とツッコむが、でもなかなか慣れることはできなくて……。

(それもこれもコイツが無駄にイケメンだからなんだよなぁ……)

いや好きになったのはそこだけじゃないけど……って違う!

こんな事考えてる場合じゃない!

俺が1人回想している間にも、美嶺は俺の魅力(と言いたくない)を延々語っている。

「あーもう分かったから! 行けばいいんだろ! 日曜に! 家に!」