【BL】好きな人

「俺は、お前がいればいいよ。他人の評価なんて気にしないし」

「うわ、言ってみてぇな~……」

そんなあけっぴろげなところが、こいつの魅力なんだろう。

「……だから、謝らなくてもいいよ」

ハンカチを目元から取って、俺に渡しながら、美嶺はそう呟いた。

その凛とした姿がとても綺麗で、カッコよくて。

思わず俺は、固まってしまっていた。

「……奏?」

美嶺に呼ばれ、ハッとする。

「も、もう行くか!」

「あ、あぁ……」

美嶺は俺の態度が突然変わったことに驚きながらも着いてきた。

俺は、紅くなった顔を見られることの無いよう、少し俯いて、美嶺より前を歩いた。