【BL】好きな人

「まあ、……そういう事だから。美嶺、行くぞ」

「あ、あぁ……」

まだ少し戸惑いが残っている美嶺を、少し強引に連れだした。

そして近くの手洗い場でハンカチを濡らして渡す。

「ん」

「あり、がとう……」

ハンカチを目元に当てる美嶺を見てから、俺は口を開いた。

「ごめん……」

「……何が?」

俺が気まずいと思っているのが伝わったのか、美嶺はハンカチを取ることなく応えた。

「……色々、勝手なことして」

「ふっ……」

「なっ! んでそこで笑うんだよ……」