【BL】好きな人

「美嶺……」

「かな、でっ……。おれ、俺も……すき、だ……」

美嶺は、嗚咽を漏らしながら、俺の言葉に答えてくれた。

周りのザワザワが大きくなる。

「お前ら……ゲイだっのかよ!?」

誰かが驚いた声でそう叫んだ。

「マジか!」

「俺らのことももそういう目で見てたりするのか!?」

「うわっ、きもちわりぃ!」

ギャハハ、と笑いながら、そいつらは俺らを見る。

「美嶺くんが……そんな……」

「なんか、ショックかも……」

周りのヤツらの目も、だんだん異常者を見る目に変わっていて。

俺と美嶺の周りは、不穏な空気に包まれた。

「奏……」

美嶺が、未だ潤んだ目で俺を見る。

俺は、思ったよりも冷静だった。