次の日。

「……」

昨日、あの後すぐに家に帰って、あいつのことを忘れようと、制服も脱がずにベッドにダイブして寝た。

そして、昨日の黒歴史を頭からすっぽり抜かせて、晴れやかな気分で今日1日を乗り越えようとしたのに……、

「なんで、お前がいる!」

「おう、おはよう! 奏」

「名前で呼ぶな!」

何故か家の前に昨日のゲイ野郎がいた。

「奏。失礼でしょ! ごめんねー? こんな息子で」

「いえいえ、大丈夫です!」

しかもいつの間にかお袋と仲良くなってるし!