【BL】好きな人

俺に気付き、振り返った美嶺の頬は……、涙で濡れていた。

「あ、……ハハッ! ごめんな! 別に聞くつもりなかったんだけどさ! たまたま聞こえてきて!」

何故か分からないけど、わざと大声で話した。

何かを振り払うようにして。

美嶺と、顔を合わせないようにしながら。

「っていうか、良かったのかよ!? 結構可愛い子だったのに! 付き合ってみろよ! そしたらきっと考え方変わるからさ!」

だんだん荒々しい話し方になるのが、自分でも、否、自分だから、よく分かった。