【BL】好きな人

美嶺は、まだ残っている。

俯いているから、こちらからは表情が分からない。

「……」

(泣いているのか……?)

肩が震えているように見えた。

……顔が、見たいと思った。

「……」

無意識に、足が出た。

ガサッ。

(やべっ!)

草を踏むと同時に音を出してしまい、美嶺が勢いよく振り返った。

「奏……?」