安坂さんはそう言う間も、詩月くんの背を擦り続ける。
「安坂さん、周桜は制服のポケットにいつも薬入れています!」
誰かが叫んだ。
安坂さんは詩月くんの制服のポケットを漁り、小さな小瓶を取り出した。
「周桜、どうすればいいんだ?」
「……」
詩月くんは小さく吐息のように何かを口走ったけれど安坂さんは首を傾げ、聞き返した。
詩月くんの体が小刻みに震え始める。
安坂さんは携帯電話を取り出し、電話をかけた。
『理久? 周桜が発作起こしていて、どうしていいかわからない』
電話の向こうで話す相手の声が、受話器から漏れ外に聞こえるほどだ。
――薬を2カプセル、口の……舌の下へ放り込め!!
5分経って効かないなら、うちの病院へ連れて行け!!親父と兄貴には連絡しておく
『わかった』
「安坂さん、周桜は制服のポケットにいつも薬入れています!」
誰かが叫んだ。
安坂さんは詩月くんの制服のポケットを漁り、小さな小瓶を取り出した。
「周桜、どうすればいいんだ?」
「……」
詩月くんは小さく吐息のように何かを口走ったけれど安坂さんは首を傾げ、聞き返した。
詩月くんの体が小刻みに震え始める。
安坂さんは携帯電話を取り出し、電話をかけた。
『理久? 周桜が発作起こしていて、どうしていいかわからない』
電話の向こうで話す相手の声が、受話器から漏れ外に聞こえるほどだ。
――薬を2カプセル、口の……舌の下へ放り込め!!
5分経って効かないなら、うちの病院へ連れて行け!!親父と兄貴には連絡しておく
『わかった』



