マーメイド


『先生〜?』

って
先生いないみたいだ…


保健室には誰もいないし
自力で探すしか…


ガラガラッ


「よぉ、あずさー…
じゃなくて長谷川さん」



佐野君が入ってきた


「ごめん、ケンジがあずさって読んでるからつい」


『呼び直さなくてぃー…』

っと、しまった
ついつい心の声が


「消毒液ある〜?」

『いやぁ、なんか先生いなくて今探してるんだけどね』





『…』

2人きりだぁ


と、自然とそんな事
考えてドキドキしてる自分


「てか、あずー…
長谷川さんて赤坂駅から
電車乗るんだ」


『あ、うん
佐野君もみたいだね』


「俺隣の北町だから赤坂が一番近い駅なんだよね」


『そーなんだぁ…あ!
消毒液発見☆』

「おっと、ちょ耳に
ぶっかけてくれるか」

いまだにドキドキしながら佐野君の耳に消毒液をかける


「サンキュ」

『いいぇ〜』





「…ーあのさ」

少しの間をおいて佐野君が何か喋りかけてきてくれた瞬間