「くくっ…なんで謝ってんだよ」 レイさんは声を押し殺すように笑った。 私、変な事言った…? 運転手さんの方を見ると驚きを隠せないような顔をしている。 「はー…俺のこと知らないのか …まだまだ俺は知られてないってことか。 ある意味良かったのかもな…」 そう言うとフーと息を整えてから 「俺の名前はレイ。…宮崎レイだ。 …お前は?」 「わ、私はミユです。」 そう言うと悲しそうな顔をしながら微笑んでくれた。 「レイさん着きました。」 「じゃあミユおりるぞ。」 「は、はい!」