声のした方に顔を上げると
綺麗な金髪にピアスをしたイケメンの男が立っていた。
その男を見るなり男達の顔が青ざめていくことに気づく。
「「すみませんっ!レイさん!!」」
そう言うと男達は足早に逃げて行った。
レイさん・・・?知り合いなのかな?
「おい、大丈夫か・・・?」
心配そうに私をのぞき込んでくるレイさんという人。
何だか今にも泣きそうな顔をしている。
そんなはずないのに。
「あ…大丈夫です。助けてくださり、ありがとうございました。」
そう言って私は頭を下げた。
「大丈夫じゃねぇだろ。腕、アザになってる。」
そう言うとレイさんはそっと私の手首をつかみ歩きだした。

