「夏音。本当に行く?やめてもいいんだよ?」 「ん?本当に何もないって。行こ!」 夏音は何でお互いに避けているのかわからなかった。 特に避けなきゃいけない理由もなければ、だからといって特に話す理由もなかった。 ベンチに座り、準備をしている先を見つめながら、 「夏音。悠くんが勝ったらさ、何もないんなら瞬くんと話なよ。」 羽月が言った。