ケタケタと笑う要は、まるで小さな子供のイタズラが成功した時のような屈託のない笑顔だ。
「ど、どこから現れたの?」
その姿に、怒ればいいのかどうすればいいのか迷った末、普通に疑問を口にした。
「陽が来るまで向こう側にいたよ」と、要は1キロメートルほど先にある橋の下を指さす。
「赤いチャリンコが見えたから、こっちにきたよ。でも、陽、俺に気づいてなかったから驚かせてみた。」
…ということは結構待たせてしまったのか。
「わたしが来ないとか考えてなかったの?」
そういうと、要はわたしを優しく見てこういった。
「なんか陽は来てくれると思った。俺の勘だけど。
それに俺、人、待つの好きなんだよね」
ちょっとびっくりした。
本当に純粋なんだなって。私はこんな風になれない。
「ど、どこから現れたの?」
その姿に、怒ればいいのかどうすればいいのか迷った末、普通に疑問を口にした。
「陽が来るまで向こう側にいたよ」と、要は1キロメートルほど先にある橋の下を指さす。
「赤いチャリンコが見えたから、こっちにきたよ。でも、陽、俺に気づいてなかったから驚かせてみた。」
…ということは結構待たせてしまったのか。
「わたしが来ないとか考えてなかったの?」
そういうと、要はわたしを優しく見てこういった。
「なんか陽は来てくれると思った。俺の勘だけど。
それに俺、人、待つの好きなんだよね」
ちょっとびっくりした。
本当に純粋なんだなって。私はこんな風になれない。

