そしてわたしはそのまま二度寝してしまったようだ。
う、今何時…。
12時30分か、そりゃお腹も減るわな。
ふと、窓を見ると光が差し込んでいて、窓の水滴が影になってキラキラ輝いていた。
「雨やんだんだあ」と、ぼそっと呟いて、自分でその意味に気づく。わたし彼に会うことを楽しみにしてるのか?
でも、あんな雨だったんだしいるわけない、と思いながらも(お昼ご飯を買いに行くついでにあの河川敷よろうかな)と思っている自分がいる。恥ずかしい。
服を着替えて、階段を降りる。
目の端に見えた机の上の500円に一瞬現実を見せられるけど、それをポケットに、カメラとスマホと財布をカバンに突っ込んで、家を出る。
外はいい天気だった。