いい名前。
そんなこと言われたことなかった。
こんな私には不釣り合いな名前なのに、なんで。
お世辞にもほどがある。私なんかよりこの名前が似合う人なんてごまんといるのに。
しかし、そんな私をよそに要はどこか遠くを見ているようで。
私はそんな彼の横顔をじっと見つめる。
つるんと白い肌に、黒曜石のような瞳。高い鼻に乾燥なんてもんは絶対無さそうなつやつやの唇。羨ましい。
ふいに、要が私の方を向いて、目が合う。
ずっと見てたのがバレてしまった。やばいぞ。これは相当恥ずかしい。
「なに?恥ずかしい。」
「!見てません…!すごく見てません!」
「そんなに否定しなくても。」
要は、少し口角をあげて笑う。
わたしのよく知っている笑い方だ。
胸が少し痛くなる。
「陽。」
要は、私を友達のように手招きして呼んだ。
そんなこと言われたことなかった。
こんな私には不釣り合いな名前なのに、なんで。
お世辞にもほどがある。私なんかよりこの名前が似合う人なんてごまんといるのに。
しかし、そんな私をよそに要はどこか遠くを見ているようで。
私はそんな彼の横顔をじっと見つめる。
つるんと白い肌に、黒曜石のような瞳。高い鼻に乾燥なんてもんは絶対無さそうなつやつやの唇。羨ましい。
ふいに、要が私の方を向いて、目が合う。
ずっと見てたのがバレてしまった。やばいぞ。これは相当恥ずかしい。
「なに?恥ずかしい。」
「!見てません…!すごく見てません!」
「そんなに否定しなくても。」
要は、少し口角をあげて笑う。
わたしのよく知っている笑い方だ。
胸が少し痛くなる。
「陽。」
要は、私を友達のように手招きして呼んだ。

