「…ん……」






ぼんやりとした視界の中に白い天井がとびこんできた




「春野さん大丈夫?あなた体育の授業で倒れたのよ」






ここは保健室だということがようやくわかった




でもどうやってここに?



まるでそんな私の心を見透かしたかのように保健の先生が





「水瀬くんがここまで運んできてくれたみたいよ。私は丁度会議で席をはずしていたんだけれど…」









「み、みなせくんがですか!?」






「ええ。いいわね青春って♥」







先生はニヤニヤしながら言う





信じられないあの水瀬くんが………





あとでお礼を言っておきなさい、と先生が言った





どうやら随分寝ていたものでもう四時間目だそうだ





もう大丈夫だし行こうかな









そう思って教室に向かって歩き出した