「和也がいきなり話しかけたからびっくりしたの!」

和也とは私の幼なじみで私の好きな人

久しぶりにみた和也はやっぱりかっこよくて少し背も伸びたみたいだった

「ボーとしてっからだろ」

「ボーとしてないもん」

「んで、誰に会いたかったの?」

「誰だっていいでしょ!」

はぁ...

本当に私って可愛げのない女

こんな時に和也に会いたかったって素直に言えたらいいのに

「気になんじゃん」

「和也にはかんけーない」

「ある」

「ない!ってちょっ...なにしてるの!?」

「ん?何ってそっち行こうとしてるだけだけど?」

いきなり和也がベランダから身を乗り出しこっちのベランダにうつってきた

「危ないじゃん!怪我したらどうするの」

「へーきへーき。俺どじったりしねぇから」

「そうだけど...」

和也はなんていうか私と違いどじったりしない

でも怪我とかしたら心配だし

「なぁに?心配した?」

少し意地悪な顔した和也が顔を近づけ聞いてくる