昔話はこれくらいにしよう。

今日は、母に呼び出され鬼の里に向かっていた。
里に着くと辺りは血の海。


「お母さん!お母さんどこ!」

慌てて母を探したがどこにもいない。
あとは、奥の大広間だけだ。

大広間に行くと、
既に息絶えた母の姿があった。
「お母さん!お母さん起きて!起きてよ!」


それからの記憶は曖昧だ。
どうやって龍の里に戻ったのか覚えていない。

ただ、血まみれの母を抱えて戻った私を見てみんなが怯えた顔をしていた事はハッキリと覚えている。