一ちゃんの部屋に戻った私達は、特にすることが無かったので縁側に腰掛けて庭を眺めていた。

屋根裏に誰かいる……。この気配は…烝だな。

「ねぇ。一ちゃん。」
一「ん?どうかしたか?」
「烝ってバカだよね。」
一「そうだな。昔、椿鬼が嫌いって言ったのを間に受けて落ち込んでいたしな。」
「へぇ。そうなんだ。知らなかった。私、烝のこと大好きなんだけどなぁ。」

ガタ…!……ドン!烝が落ちてきた。

烝「椿鬼!大好きって!?」
「友達としてね。」
烝「なんだ。友達としてか。」
「他に何があるの?」
一「バーカ。」
烝「俺はバカじゃない!アホなだけだ!」
土方「意味は全く一緒だけどな。」
烝「うぅ。」

土方「椿鬼。行くか。」
「うん。じゃあ、ちょっと里に行ってくるね。」
一「あぁ。気をつけてな。」
「うん。」
烝「いってらっしゃい。」
「いってきます。」