俺のコンプレックス



「今日はありがとう。


自分が女だと思い出した。」


「だから元々言ってるだろ。」


「俺、脱イケメンに向けて頑張る。」


安藤は苦笑いだが、俺は本気だ。


「じゃあな。」


「うん、またな…」


バス通学の俺は安藤と別れる。


初めて自分で女の子用の服を買った。


母さんに話したい。