奏多はいつもこうだ。

人の思ってること見透かして、気分がもやもやするよ。

「ごめんって...。俺が悪かったよ
渚ってほんとにかわいすぎ」

そんな眩しい笑顔見せないでよ

ほんとに奏多ってば...いつもこうして私のことバカにしてくるんだ。

「はいはい、わかったから!
着替えるからあっち行ってて!」

「はやくしてねー」


はぁ、奏多ってなんか疲れる。

でもなんでかな、一緒に居るとなんだか楽しくて、居心地が良くて。

なんだかんだいって、大切な人なんだよね

でも、いつもとちょっと違うのは気のせいかな?


「渚終わった?」

「あぁ、うん。今から髪の毛結ぶとこだよ」

「そっか。おばさんがご飯できたから呼んでこいって」

「今から行くー。」