「ことねはわがまま言わないから」


「っ…」


「あんたみたいになんでも欲しがらないから。性格ねじまがってないから。」


「なっ…!」


「ことねのことどうするか知らないけど勝手にしなよ。俺が守るからいいよ。」


「わ、わかったわよ!勝手にするんだから!!」


そう言って帰ろうとする斉藤の腕を掴んだ。


「…好きって気持ちは嬉しかったよ。まぁありがと」


一応お礼は言わないとね。


好きって言ってくれたんだから。