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しばらく祐也さんをあやしていたが、突然「ブフォアッッッ」と鼻の下をおさえて走って行ってしまった。



相当ショックを受けたのだろう。可哀想に・・・



祐也さんを追うように、血が点々と垂れていたのは見なかったことにした。



サービスカウンターに戻り、残り1時間。

深いため息をついた。



今日は一つ一つの事件が重い。

付き合った初日に結婚の理想について語られるくらい重い。



気合いをいれるために少し伸びをしたら、足に何かがあたった。

不思議に思い、カウンター台の下を覗き込んだ。



「ヒィィィィイイイイイ!」


玲「憂鬱・・・ぼく憂鬱・・・冷えピタになりたい・・・」