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〜グロサリーコーナー〜



「祐也さん。ご要件はなんですか。」



祐也「菓たん〜!!来るまでに何分かかってるんでとぅか!ですか!」


「言い直したね」


祐也「そんなこといちいち言わないでいいんですっ!」



彼は祐也さん。年はなんと21歳と若造だが、高卒後すぐの就職だったそうで、昨年度からこのグロサリーの責任者としてやってきた。

ちなみに滑舌に少々難ありだ。



彼とはある一件があってから慕われるようになったが、それからというもの、仕事中に責任者という権力を振りかざして呼び出してくる。


まったく。迷惑もいいところだ。



「で?早くレジに戻りたいんですけど。」


祐也「あー!そうでてぃた!さっきお金様が・・・」


「いやちょっと待とうか、お金様?お客様だよね?」


祐也「あー・・・最近お客様が動くお金に見えて・・・へへへ〜」


「・・・・・・」



彼は若い頃から社会の汚さに触れてきたせいで、21歳という年に似合わぬ、油汚れのべっとりついたような心になってしまったようだ。


近いうちに「油汚れに〜ジョイ!」というやつで洗い流さなければ。