俺が彼女に会えない理由

「どんなことでも受け止めるから」

今度は真面目に、できるだけ誠意を込めて伝えた。

「冬弥くん・・・」

彼女は、深呼吸すると恐る恐る言葉を積みあげるように話しだす。

「死ぬほどショックなことがあって、口にするのもイヤなことがあったの・・・」

「どうした?」

「事故に遭う1か月くらい前に、お母さんが入院したの、覚えてる?」

飲んでいた缶ビールを座卓に置いた。

「覚えてるよ」

「お見舞いに行ったとき、お母さんが手首にバンドしてて、そこにお母さんの名前、生年月日、血液型が書いてあったんだけど・・・。お母さん、O型だったの」